峠を訪ねる会 例会報告   (会報No.372号2003年3月より抜粋)

第558回
関東ふれあいの道 埼玉県・No.6
美の山公園を尋ねる道

実施日 1月26日(日) 快晴 朝発日帰り

この例会は昨年4月、桜に時期を合わせて飛び入りで実施する予定だったが、
雨天中止となってしまった。関東の吉野山と言われ、約8千本の桜が咲く美の
山公園だが、桜には約2か月早く、雪の見の山公園だった。
23日は都心でも雪が降り積もったので、24日、埼玉県の秩父事務所に電話
してみた。

「秩父で20cm積もったんで、箕山(みのやま)では30cmは積もったでしょう」
「除雪してませんから車では行けません」
「道標が見えにくくなっている所があるかも知れません」
「親鼻に降りるんでしたら北側の斜面だからお気を付けて」
などとアドバイスしてくれた。

当日の日の出は6:46、快晴の空を真っ赤に染めて太陽が上がってきた。
集合場所の西武池袋線・池袋駅6・7番線ホームには、
集合時刻の8時00分の10分前にはほぼ全員が集合した。
集合時刻前に集合した者全員、西武池袋発7時55分の急行三峰口行きのト
イレも付いているデラックス電車に乗って出発した。西武池袋発8時15分発の
急行西武秩父行は西武秩父に9時59分に着いた。この電車には八高線から
東吾野で乗り継いで来た人達が乗ってきた。皆野行きのバスは10:05発であ
った。バスの発車時間が来たのに何人かがトイレに行っていて来ない。仕方が
ないから原田会長と担当の私と遅れた人達とでタクシーで行くことにした。発車
時刻を3分も過ぎているのにバスは発車しない。その時トイレ組2人が改札口
から走って出てきた。バスに間に合った。後で聞いたところによると、吉田副会
長がバスの運転手さんに舞ってくれるように頼み込んでいたとか。良かったア。
バスは雪の残る秩父路を北に30分、秩父第一番札所の踊経山・妙音寺の前
を過ぎると間も無く「秩父高原牧場入口」バス停だ(10:35)。私たち一行16人
が降りたらバスの中は運転手さんだけになってしまった。

バスを降り、50mほど行った所の民家の入口の広場でミーティング。今月・1月
が誕生日の人は高野優子さん一人であった。
「あめでとうございます」(10:45発)
丘の南側、春の日をいっぱいに受けた斜面中腹にあるお寺、常楽寺の前を通り
を進む。春はこの寺の境内も桜が綺麗だったと思い出しながら坂を上った。犬に
吠えられながら民家の間を抜け畦道を通り、杉林を抜けると秩父13佛霊場の
一つ二十三夜寺に着く(11:05)。10分間トイレ休憩とする。
寺の境内に立つ「皇紀二千六百年」の記念碑を見て、私が「紀元二千六百年の
歌」を歌うと、戦後生まれと思っていた女性の会員が「私も知っていますよ」と
一緒にうたってくれたのに驚かされた。山登りが趣味の人はいつまでも若いの
だなと思った。

お寺の裏の杉林の中の雪の残る細い坂道を登る。雪に残る足跡は上り下りに
それぞれ1人から3人くらいと思われた。以前家があったと思われる所の細い
道を上がっていくと、広い道の両側に民家が点在する所に出た。黄色いユズが
たわわに生った木が何本かあった。もいでみるともうだいぶくたびれていて、食
用にはなりそうもない。ユズ湯にはどうだろうか。犬がしきりに鳴いている。
そこで10分休憩した。(11:50→12:00)

小さい集落を過ぎると雑木林の中に7・8mの舗装のしていない道路が蛇行しな
がら上へと続いている。今日はしていなかったが、ブルドーザが入って工事もし
ているようだ。広い道をぬって上がってゆく細い道を登った。風もなく、春のよう
な日を浴びて将に日だまりハイクだ。東の方には雪をうっすらとかぶった奥武蔵
の山々が見える。ゴルフ場は木が無いので雪が真っ白に覆っている。
雑木林の中の道を抜けると、舗装した広い道路に出た。その先は駐車場になっ
ていた。箕山(586.9m)山頂に着いたのだ。(12:45)駐車スペースに車が
1台駐車していたが人影は無い。

秩父盆地を見下ろす美の山公園の休憩所で、少し遅くなったが楽しい昼食にした。
ここからだと秩父の街は南側に位置し、北側から見下ろすことになるので雪景色
であった。それが春霞の中に幻想的に見えた。街の上の方には武甲山が見える。
どっしりとしていた昔の面影は無い。目の前には黄色いロウバイが満開であった。
顔を寄せるといい香りが春を告げていた。
昼食後、あと2ヶ月もすると満開を迎える桜の木の下で全員の記念写真を撮って
出発した。(13:50)

公園の中にあるインフォメーションセンターや茶店は閉じていた。広場はほぼ雪に
覆われていた。「黒谷に行くのは?」と尋ねて来た中年の夫妻以外の人影は無い。
下りは北側の斜面だから、針葉樹の下や日の当たらぬ場所などに雪の無い所は
あったが、吹だまりは30cmくらいあったろうか。ワンちゃんみたいに雪の中を歩
くのが楽しくなってしまって、コースを外れたら有らぬ方へ行ってしまう人や登山道
はじぐざぐなのに真っ直ぐ下りる人がいたりして、皆結構楽しみながら下った。
落葉樹の向こうに両神山がその特徴のある姿をみせる。原田会長が「あれが両
神山でその右に見えるのが二子山」などと解説してくれた。車道に出た所で10分
休憩した(14:40〜14:50)

秩父鉄道親鼻駅15:11発の西武池袋線経由池袋行きの電車に乗れるかな乗
れないかななどと言いながら、秩父13仏霊場の一つ万福寺を横目に見ながら親
鼻駅へと向かう。近道を通って親鼻駅着15:05。
親鼻駅の駅員さんが出てきて
「電車が来ます。430円(秩父鉄道区間だけの料金)の切符を買ってください」
「電車が来ます。早くして下さい」
などと叫んでいる。自動販売機ではまとめ買いはせいぜい3枚。
「430円?なんだそれ」などとぶつぶつ言いながら皆のんびりと買っている。
最後の人が買っている時電車が来てしまい、ホームに通ずる遮断機が閉まって
しまった。その人はその時少しも慌てず、のんびり歩って来て線路に出て遮断機
を迂回してホームに登ってきた。久しく見たことのない、子供の頃見た偉大な風
景がそこにあった。ホームに入って来たのは綺麗な西武電車の車両であった。
電車に乗って山旅は終わった。」

皆さんどうもお疲れ様でした。
この日の日没は17:02であった。車窓から見ると、西の空が真っ赤に焼けてい
たのが印象的であった。
夜になって間も無く雨が降ってきた。

参加者 16名 氏名略

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